ユニークなツアーをご紹介!競馬ツアーやバーホッピングツアーってどんなことしてるの?
- Holidayキャリア

- 3月13日
- 読了時間: 6分
こんにちは!Holidayキャリア編集部です。今回は、インバウンドガイドとして活躍するJasonさんにインタビューをしました。中国出身で日本在住11年のJasonさんは、一般的な観光ガイドとは一味違う「競馬ツアー」や「バーホッピングツアー」を提供しています。外国人観光客に人気のこれらのユニークなツアーの魅力や、ガイドとしての心構えについて詳しく聞いてみました。
フォト撮影から競馬、バーホッピングと幅広い体験ツアーのガイドをしているJasonさん

――まずは自己紹介をお願いします。
初めまして、インバウンドガイドをしているJasonと申します。私は中国の天津の出身で、日本に来て今年で11年目になります。いろいろな仕事を経験したのち、今は中華圏の方向けのインバウンドガイドとして活動しています。
――どんなガイドをされているんですか?
メインで受けているのはフォトツアーですが、その他にバーホッピングや競馬のツアーを行っています。
アジア圏に人気の競馬ツアー

――競馬ツアーは珍しい気がしますが、需要はあるんですか?
実はアジア圏では競馬がない国が多くて、日本に来て競馬してみたいというニーズがあるんですよ。今まで参加されたお客様も、ほとんどが競馬の知識がない初心者の方でした。自分の国に競馬というものがなくて、せっかく日本に来たので一度競馬を体験してみたいという方が8〜9割ぐらいですね。
あと最近は「ウマ娘」という日本のスマートフォンゲームがアジアで人気で、それをきっかけに興味を持って競馬ツアーに参加したお客様もいらっしゃいました。中山競馬場には歴代の優勝馬の写真が展示されている通路があるので、そこでウマ娘のモデルとなった推しの馬の写真を撮ったりする方が多いんですよ。
――ウマ娘きっかけで来る方もいらっしゃるんですね!競馬のガイドでは具体的に何をするんですか?
基本的には施設の説明と、競馬のルール、馬券の買い方などの説明をして、実際に馬券を買って競馬を楽しんでもらってます。お客様と一緒に競馬新聞を見たり、パドックで馬が歩いている姿を見て、馬の状態や体の艶などを見て分析し、どの馬が来るかを予想します。
――競馬の楽しみ方と実際の賭け方の説明をするガイドなんですね。
そうですね。競馬は日本人でも初心者からすると専門用語などがあって分かりにくいものがたくさんあるので、説明には結構時間がかかります。

――実際に体験された後のゲストの感想はどんな感じですか?
「意外と面白い」「思ってたより大金をかけなくても楽しめる」というのが一番よく聞く感想ですね。皆さんギャンブルというとカジノのイメージで、数万円かけないと楽しめないんじゃないかという印象を持っているようです。でも実際は競馬は100円から馬券が買えるので、とっても気軽にできるんです。
実は競馬場には家族連れやカップルもたくさん来ていて、若いお客さんも多いです。カジュアルな感じで楽しめますよ!
密かに人気!日本の居酒屋

――バーホッピングはどんなツアーなんですか?
私は東京エリアがメインなんですけど、新宿や渋谷、上野など、居酒屋がたくさんあるエリアでゲストと一緒にお酒を楽しむツアーです。
街を散策しながら、「この街はこういう歴史があって、こういう面白い店がある」といった話をしつつ飲屋街を案内し、実際に居酒屋に入るツアーです。
移動中に「どんな食事が好きか?」「肉が好きなのか、魚が好きなのか、野菜が好きなのか」といったゲストの好みを聞き出し、ゲストの好みに合いそうなお店を案内します。
――ゲストの好みやその時の雰囲気で案内するお店を決めるんですね!
そうです!なので日々SNSやネットでリサーチするように心がけてますし、プライベートでもっといいお店ないかなとお店開拓をしています。「最近こういうスポットができました」とか「最近こういう新しい珍しい商品が発売した」といった情報はちゃんとキャッチするようにしています。
面白い情報をゲストに紹介するととても喜ばれますよ!
――バーホッピングを申し込む方はどういう目的が多いですか?
お酒が好きな方で日本の居酒屋の雰囲気を楽しみたいけど1人だと怖い、英語に不安があるので心細いという理由でガイドを頼む方が多いです。あとは美味しい店を紹介してほしいという方も結構います。SNSやガイドブックではなく、現地ガイドのおすすめの良い店を知りたいゲストが多いですね。
――なるほど。日々のリサーチが本当に大切ですね
そうなんです。
ガイドおすすめの店に行きたい方には、外国人観光客向けの店ではなく、日本人が行くようなローカルな店の方が断然喜ばれますね。多少汚くても大丈夫なので、本場の楽しみ方を知りたいというゲストが結構います。

――バーホッピングの楽しさはどんなところにありますか?
私自身もお酒が好きなので、ゲストとおしゃべりしながらお酒が飲めるのが楽しいです。友達になれるかもしれないし、実際にその後も連絡先を交換して、ネット上の友達になることもあります。新しい友達ができる機会と一緒に飲める楽しさがありますね。
――お客様はお一人での申し込みが多いんですか?
1人もしくは2人、3人ぐらいのグループですね。割合的には1人の方が半分ぐらいです。1人の方は不安だから一緒に付いてきて欲しいって方が多いです。
――バーホッピングではたくさん会話する機会がありますが、どんな話をするんですか?
基本的に「初めて日本に来たんですか?」「日本でこれからどこに行く予定ですか?」「好きな食べ物は?」「嫌いな食べ物は?」「日本に来て一番印象に残った場所は?」など、いろいろ聞きます。あとは相手の国のことや「いつもはどういう感じでお酒を飲んでいますか?」など、幅広く話しますね。
――会話のネタをたくさん持っておくことが大切そうですね
そうですね。なるべく話題になっていることにはアンテナを貼っておくようにしています。
ガイドに必要な心構えやスキル

――ガイドにとって大切なことや気をつけるべきことは何ですか?
本当に気遣いですね。特にバーホッピングでは食事をたくさんするので、ゲストに食べ物アレルギーがあるかどうかを事前に確認することがすごく大事です。内臓がダメな人や生ものが苦手な人もいらっしゃるので、食事する前に必ず「この食べ物はどういうもので、どうやって作られたのか」をゲストに説明するよう心がけています。
あとは、本当に自分の心からゲストを喜ばせたいという気持ちが大事だと思います。この仕事を続けていくためには、そういう気持ちがないと難しいなと思います。
また自分が楽しくないとゲストも絶対楽しくならないので、一緒に楽しむことが大切です。
他にも、ツアー中はゲストの写真もよく撮るので、スマホでも最低限の撮影スキルを身につけておくといいですよ。ゲストの満足度が得やすくなります。
――フォトガイドもしているJasonさんに撮影してもらえるならそれはラッキーですね!
ありがとうございます!よく喜ばれます(笑)

ガイドを目指す人へ
――最後に、ガイドを目指す人へのアドバイスがあれば教えてください。
さっきも言ったように、ガイドはまず自分がこの仕事を楽しめないと、ゲストにその楽しくない気持ちが伝わってしまいます。仕事の中で楽しさを見つけると、自然にゲストも楽しくなりますよ!
あとは情報収集が重要です。飲食店に関わらず、さまざまなことに日常的にアンテナを張って、最新の情報を入手することが、ガイドの仕事として大事だと思います。



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