音楽の世界からおもてなしへ。ホテル業界を渡り歩くMさんのキャリアストーリー【ホテルスタッフインタビュー】
- Holidayキャリア
- 4 日前
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こんにちは!Holidayキャリア編集部です。今回は、ホテル業界で7年以上のキャリアを持つ石川まきこさんにインタビューをしました。 ホテルで様々なポジションを経験してきたMさんのこれまでの道のり、そして仕事への想いを紐解きます。
学生時代はピアノ専攻。そこから接客業を目指したきっかけとは

— 本日はよろしくお願いいたします。まずは簡単に、現在のご年齢と、これまでのご経歴について教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします!年齢は29歳です。大学はフェリス女学院大学の音楽学部、演奏学科ピアノ科でした。音楽に携わる仕事ができればと思って大学に入ったんです。そして、新入社員として「小田急リゾーツ」のホテルに4年半勤務した後、現在は「ルーテル市ヶ谷センター」でホテル、会議室、音楽ホールを併設した複合施設の事務職として働いています。
— ピアノ科ではどのようなことを学ばれていたんですか?
教育実習などを経験させていただく中で、学校の先生やピアノ講師といった仕事は、もしかしたら自分には向かないかもしれないと思い始めました。でも、人を喜ばせたり、演奏によって楽しんでいただきたいという気持ちは強かったんです。何か人に喜びを与える仕事がしたいと思い、接客業に興味を持ち始めました。
— なるほど!それが接客業を目指すきっかけになったんですね。
はい。大学の説明会で小田急リゾーツさんのお話を聞く機会があり、箱根という自然豊かな環境でお客様におもてなしをして、思い出を作っていただくという理念に共感しました。最初は音楽の道を目指していたのですが、進路を転向し、接客業に進むことを決意しました。
— 音楽から接客業へは大きな転換期だったと思いますが、不安はありませんでしたか?
正直、不安はありました。でも、人を喜ばせたいという軸は変わらないと思ったので、思い切って飛び込んでみました。
同じエリアでも全く異なる2つのホテル

— 箱根のホテルはどのようなスタイルのホテルなのでしょうか?
2つのホテルを経験しました。最初は「はつはな」という旅館風のホテルで2年ほど勤務し、その後、「山のホテル」というクラシカルな洋風ホテルに異動しました。
— 同じホテルでも、旅館風と洋風ホテルでは、お客様への接客も変わりそうですね。
そうですね。山のホテルは、小田急リゾーツの中でも歴史のあるホテルで、お客様に対するサービスの質も高く、細かいところまで気を配ることを求められました。例えば、お客様に何か特典をお渡しする際、小さなものであっても必ずビニールに包んで丁寧に渡すように指導されました。
— お客様層の違いはありましたか?
山のホテルの方が、少し富裕層のお客様が多かったように思います。芦ノ湖の近くに位置しているので、駅から近いはつはなに比べて、お客様の層も少し違っていたのかもしれません。
— 接客で印象に残っていることはありますか?
お客様に箱根の魅力を伝えるために、自分自身も積極的に周辺を散策していました。美味しい蕎麦屋さんやパン屋さんを見つけて、お客様にお勧めしたりしていましたね。
— 素敵ですね!お客様も喜ばれたのではないでしょうか。
はい!お客様とのコミュニケーションを通じて、箱根の良さを再発見することもできました。
苦労と、ホテルならではのやりがい
— ホテル業務で大変だったことはありますか?
入社当初は視野が狭く、気が利かないところがあったので、お客様への細やかな配慮が足りなかったと思います。また、高齢のお客様で、お部屋の場所が分からなくなってしまったり、何を伝えたいのか分からないお客様への対応にも苦労しました。
— 臨機応変な対応が求められますよね。
そうなんです。でも、お客様の言いたいことを汲み取ってベストな対応を考えることは、ホテルの醍醐味でもあり、面白いところでもあると思います!
— ホテルでやりがいを感じるのはどんな時ですか?
お客様からサプライズの相談を受けて、一緒に企画し、当日プロポーズが成功した時など、特別な瞬間に立ち会えた時は本当に嬉しかったですし、やりがいを感じました!
コロナ禍で身についたマルチタスク業務
— コロナ禍のホテルを乗り越えたご経験を教えてください。
かなり人手不足になっていたので、2ヶ月間レストランのヘルプに入りました。フロント業務と並行してレストランの仕事もこなすのは大変でしたが、スタッフ同士で協力して乗り越えました。レストランのサービスについても学ぶ良い機会になりました。
— レストラン業務もされていたんですね!マルチタスクをこなして、視野が広がったんですね。
そうですね!レストランでの経験は、フロント業務にも活かすことができました。
客層が異なる、リゾートとシティ。

— 箱根から出る決意されたのはなぜですか?
結婚を考えた時に、東京で働くことを決めました。転職するにあたって、IT業界も考えましたが、自分のスキルを生かせる仕事、そして非日常を感じていただける仕事がしたいと思い、「ルーテル市ヶ谷センター」を選びました。
— 現在のお仕事はいかがですか?
ルーテル市ヶ谷センターは、ホテル、会議室、音楽ホールが併設された複合施設なので、以前とは少し違ったお客様層と接する機会が増えました。ホテルでのフロント業務も行っているのですが、箱根とは異なり、ビジネス利用のお客様が多いです。また、音楽ホールの利用者の方々との出会いもあり、好きな音楽と携われることが嬉しく、とても充実した毎日を送っています!
ホテルで働きながらワークライフバランスを重視
— 今後、どのような働き方を考えていますか?
ワークライフバランスを重視した働き方をしたいと思っています。今は事務職なので、時間が比較的自由になるのですが、将来的には自分のスキルを活かせる仕事に就きたいと考えています。
— 具体的に、どのようなスキルを身につけたいと思っていますか?
大学時代にドイツ語を学んでいたので、語学力を活かせる仕事に興味があります。また、SNSを活用した情報発信などにも挑戦してみたいですね。
— 最後に、これからホテル業界を目指す方へメッセージをお願いします。
ホテル業界は、お客様との出会いを通じて、様々な経験ができる魅力的な仕事です。笑顔を忘れず、お客様に寄り添う気持ちがあれば、きっとやりがいを感じられると思います!
— 本日は貴重なお話、ありがとうございました♩
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