趣味のアニメも会話の引き出し!カメラとコミュニケーションでお客様を楽しませるフォトガイド
- Holidayキャリア
- 2024年12月25日
- 読了時間: 7分
更新日:1月14日
インバウンドのお客様を対象に、写真撮影をしながら様々なスポットを案内する「フォトガイド」として活躍する方々へのインタビュー記事。
今回お話を伺ったのは、インバウンド事業に携わりたいという学生時代からのブレない思いで、複数のお仕事をされている佐野雅大さん。フォトガイドを始めた経緯や仕事への思い、さらにこれからフォトガイドを目指す人へのアドバイスについてお聞きしました。
コミュニケーションのきっかけは人気アニメ

— まず最初に、お名前と現在のフォトガイドのお仕事について簡単にお聞かせください。
佐野雅大と申します。カメラ撮影は主に東京エリア、特に渋谷が多いですね。他にも東京タワーや六本木など、お客様のニーズに合わせて撮影しています。時間帯も朝と夜で分かれることが多いです。
趣味はジョギングなどの運動も好きですが、ポップカルチャーが好きで、アニメや漫画もよく見ます。特に最近は『ダンダダン』や『ブルーロック』が話題に上がることが多いですね。
— アニメの話で盛り上がることもあるんですね。ちなみに、海外の方もアニメを見ている方は多いですか?
そうですね。国籍は問わずアニメ好きの方はいらっしゃいますが、特にアメリカやメキシコなど南米の方が多い印象です。アジアの方は意外と見ていない方も多いです。
— 渋谷での撮影が多いとのことですが、国によって撮影スポットの好みが出そうですね。
そうですね。渋谷はサイバーパンクのような雰囲気が好きな方が多いです。浅草寺などのお寺はアジアの方に人気がある印象がありますね。
フォトガイドを始めたきっかけ
— フォトガイドを始めたきっかけは何だったんですか?
元々インバウンドの仕事に興味があり、大学時代から将来はインバウンド事業に携わりたいと思っていました。
そんな中、SNSでストリートスナップが流行しているのを見て、形に残るものを提供できればお客様も満足するのではないかと思い、フォトガイドに興味を持ちました。カメラはずっと使っていたので、これはいいかもしれないと思い、ホリデーさんの求人を見つけて応募しました。
— カメラはいつ頃から使っていたんですか?
2018年頃からですね。留学中に、留学紹介用のビデオを作ろうと思ったのがきっかけで、カメラにハマりました。

— 留学もされているんですね!そもそも海外に興味を持たれたきっかけは何だったんですか?
学生時代、国際交流で出会ったバイリンガルのアメリカ人の方々に圧倒されたのがきっかけです。彼らのように言語を使って活躍したいと思い、英語の勉強を始めました。
— なるほど。英語の習得はどのようにされたんですか?
それこそ、彼らにアドバイスをいただき、文法が大事だと教わりました。単語はたくさんありますが、文法は限られているので、まずは文法の教科書を購入し、例文を作る練習をしました。当時は1日7時間ほど勉強していましたね。
— すごいですね。その後、留学もされたんですね。
はい。1年休学してオーストラリアに留学しました。帰国後は国内企業の英語スタッフとして就職しました。
フォトガイドの仕事スタイル

— フォトガイドのお仕事は、本業ですか?副業ですか?
件数だけ見ると副業になりますが、来年はもう少し件数を増やしたいと思っています。日本語レッスンや翻訳の仕事もしているので、インバウンドという軸で仕事をしています。
— ずっと軸がブレてなくてカッコいいです!日本語レッスンは、海外から来た方々向けですか?
そうですね。オンラインレッスンがメインで、日本語を学びたいという海外の方に教えています。初級者から上級者まで、特にレベルも決まっていません。ちなみに、翻訳の仕事は3年半ほどやっていますが、最近はAIが進歩したため、件数がかなり減りましたね。
フォトガイドとして働く中で感じたこと
— フォトガイドとして働き始めていかがですか?
最初の頃は、良い写真を撮ることと、会話でお客様を楽しませることのバランスが難しかったです。でも、回数を重ねるごとにコツを掴み、バランスが取れるようになってきました。
— 具体的に、どのような点が難しかったですか?
例えば、アニメの話で盛り上がっていても、どこで会話を切って撮影に移行するのかが難しい。撮影のタイミングで会話が途切れてしまうんです。なので最近は、会話を綺麗に落として、「よし、じゃあ撮ろう」という流れに持っていくようにしています。会話をしながらも、撮影の細かいポジションやスポットを考えたりはしてますね。

— 経験をつんだからこそできるテクニックですね。フォトガイドを始める前と後で、ギャップはありましたか?
ギャップはあまりなかったです。むしろお客様が写真を喜んでくれるので、やりがいを感じています。
— 逆に、大変だったことなどはありますか?
強いて言えばシャイな方へのアプローチですかね。ポージングを恥ずかしがる方もいるので、そういう方には会話で探りながら、徐々に慣れてもらうようにしています。
—ちなみに、どのようなお客様が多いんでしょうか。
1人で撮影される方や、カップル、家族が多いです。中には、「友達が誕生日プレゼントとしてサプライズで予約してくれた」といっていた方もいます。
— そんなパターンもあるんですね!お客様とはどんな話をされるんですか?
日常会話ですね。仕事や好きな日本の場所など、幅広く話をします。メキシコの方に日本のサラリーマンについて教えてほしいと言われたこともありました。おすすめの観光地やレストランを聞かれることも多いですね。
フォトガイドの仕事の裏側

— 撮影当日の流れを教えてください。
集合時間の30分前には現地に到着し、カメラのセッティングや太陽の位置、影などを確認します。光は写真にとって非常に重要なので、事前に探索します。
— 前日の準備はどのようにされていますか?
カメラなどの必需品は、定位置においてすぐに持ち出せるように準備しています。バッテリーは予備を含めて2つ、メモリーカードも多めに用意しておきます。
— 撮影中に意識していることはありますか?
お客様の笑顔を引き出すことを意識しています。リラックスしていただけるように、会話から良い雰囲気を作ることが、より良い写真を撮るために大切だと思っています。
それこそアニメの話で盛り上がることは多いので、引き出しを増やして、お客様との共通点を見つけるようにしています。
フォトガイドを始めるための第一歩
— どのような人がフォトガイドに向いていると思いますか?
まずは、被写体をうまく撮れるカメラの技術が必要です。風景写真とは別物なので専門的な技術がいります。あとは、指示力ですかね。お客様によっては「何もわからないから全て指示してほしい」という方もいるので、テキパキと指示できる人が良いと思います。

— 性格的にはどのような人が向いていますか?
フレンドリーな人が一番向いていると思います。ただ、カメラの技術がメインなので、すごい話すのが上手である必要もないかなと思います。
— フォトガイド未経験者が始めるための第一歩はありますか?
まずは、友人や家族に被写体になってもらい、実践練習をすることです。最低でも5人、10人くらいに協力してもらうといいと思います。色々な場所や時間帯で練習すると、より実務に役立つと思うので、様々なシチュエーションで撮影してみて下さい。
今後の目標とメッセージ
— 今後、フォトガイドとしてやってみたいことはありますか?
着物を着ている方の写真を撮ってみたいですね。小物があるとより映えると思うので、シャボン玉や花などの小道具を使った撮影をしてみたいです。
— 最後に、フォトガイドを目指す方へメッセージをお願いします。
最初は、お客様とのやり取りや指示の仕方が難しいかもしれませんが、しっかり下準備をすることが大切です。事前にスポットを確認したり、会話の引き出しを用意したりすることで、当日うまくいくと思います。準備を怠らずに頑張ってほしいです。
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