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【関西フォトガイド】「お客様に本当に恵まれているなと感じます」学生時代から好きなカメラと英語を仕事に!

インバウンドのお客様を対象に、写真撮影をしながら様々なスポットを案内する「フォトガイド」として活躍する方々へのインタビュー記事。


今回お話を伺ったのは、関西エリアを中心にフォトガイドをされている岡田望さん。お客様からの心温まるお言葉や、フォトツアー中に起きたトラブルなど具体的なエピソードをお聞きしました。


また、フォトガイドを始めた経緯や仕事への思い、これからフォトガイドを目指す人へのアドバイスについても書いているので、ガイドの仕事に興味がある人はぜひご覧ください。


岡田望さん
岡田望さん


カメラマンとしてのスタートはスポーツ撮影


— 本日はよろしくお願いします!まずは簡単に自己紹介をお願いします。


岡田望と申します。主に神戸や大阪、たまに京都など、関西エリアを中心に活動しています。御社とは、バスツアーやカメラツアー、スマホ撮影ツアーなどでご一緒させていただいており、月に1、2回ほどお仕事をいただいています。


以前からカメラマンとして活動はしていて、はじめはスポーツに関連する写真をメインに撮影していました。ポートレート撮影は、友人にお願いされて撮る程度だったので、本格的にスナップ撮影などでお客様を撮るようになったのは、御社での仕事がきっかけです。


— ありがとうございます。カメラを始めたきっかけは何だったんですか?


高校生の時に手に入れたスマホで、色々撮影し始めたことですね。空や夕日の写真を撮るのが好きで、母が写真を褒めてくれたり、コンテストで賞をもらったりしたことで、「もっと本格的にカメラで撮影したい」と思うようになりました。


母も応援してくれて、高校2年の時に一眼レフカメラを買ってもらったんです。それからずっと、カメラで色々なものを撮るようになりました。


— そうなんですね。カメラマンとして、最初はスポーツ関連の撮影をしていたとのことですが、どういった経緯ではじめられたんでしょうか?


テレビでオリンピックのスポーツ撮影特集を見た時に、アダム・プリティというフォトグラファーの作品に衝撃を受けたんです。彼の写真が本当に芸術的で、その方に憧れてスポーツ撮影に挑戦してみたくなりました。


高校卒業後、スポーツ撮影のアルバイトを探していた時に、たまたまサッカーを撮影している会社と出会い、5年ほど高校サッカーの試合などを撮影していました。



インタビュー中の様子
インタビュー中の様子


— なるほど、そういった経緯でスポーツ撮影をされていたんですね。


そうです。今はカメラマンとして個別に依頼をいただいたり、会社と業務提携という形で撮影をしています。スナップやポートレート撮影に加えて、最近では幼稚園の運動会やレストランのウェブサイトに掲載する料理写真の撮影などもしています。


— 様々なジャンルの撮影を経験されてきたんですね。フォトガイドの仕事を選んだきっかけは何だったんですか?


実は、1年ほど前から海外の人向けにツアーガイドの仕事もしていて、英語を使って観光客の方に日本の魅力を伝えることにやりがいを感じていました。

フォトガイドの仕事は、自分が今までやってきたカメラマンとツアーガイドの両方の経験を活かせると思い、始めました。


— そうだったんですね。英語はどのようにして習得されたのですか?


英語は、子どもの頃から興味がありました。小中学生の時は英語の先生と仲良くなって、英語で話しかけたり、高校ではスピーチコンテストに参加したり、ESS部に入ったりと、常に英語に触れる環境に身を置いていましたね。


大学では、英語で学ぶ授業が多く、留学生と友達になり一緒に遊んだりする中で、自然と英語が身についたと思います。


— 英語もカメラも昔からお好きとのことで、フォトガイドはまさにぴったりですね。ちなみに、カメラのお仕事は本業でしょうか?


フォトガイド含めカメラマンの仕事は、いくつかある仕事のうちの1つという形です。色々なことに興味があり、様々な仕事をするのが好きなので、ツアーガイドの仕事もしていますし、他の仕事にも挑戦しています。





実際にフォトガイドとして働いてみて


岡田さん撮影写真
岡田さん撮影写真


— 初めてのフォトガイドの時のご経験で、記憶に残っていることはありますか?


初めてのフォトガイドの時は、ポートレート撮影でお金をいただくという経験がなかったので、とても緊張しました。


今までは友達を撮ることが多く、お互いをよく知っている間柄だったので、リラックスして撮影できていたのですが、初めて会うお客様との撮影は、本当にうまくいくのか不安でした。


— そうですよね。どんな撮影だったか覚えてますか?


ウェスティンホテル大阪での撮影で、、庭園で自然な写真を撮りたいというご希望でした。桜が咲いている時期だったので、景色は綺麗だったのですが、「ちゃんとポーズを指示できるかな?」「英語でうまく伝えられるかな?」と不安でした。


でも、お客様がとても良い方で、フィリピンから来たご家族だったのですが、写真慣れされている方たちだったので、自分からポーズを取ったり、撮りたい場所をリクエストしてくださったりして助けられました。


— お客様とのコミュニケーションは、どのようにとっているんですか?


How are you? から始まり、日本に来て何日目か、どこに行ったかなどを話しながら、少しずつ仲良くなるように心がけています。


— なるほど。最初は緊張されたとのことでしたが、回数を重ねるうちに慣れていきましたか?


少しずつ慣れてはきましたが、毎回お客様も違いますし、場所も様々なので緊張します。

スポーツ撮影は基本的に太陽光で撮ることに慣れていたので、室内での撮影には少し不安がありました。室内だと照明が暗かったり、電気の点滅が写真に写り込んでしまったりということもあり、どうすればいいか試行錯誤しましたね。


— フォトガイドを始める前と後で、ギャップはありましたか?


始める前は不安ばかりでしたが、実際にやってみると、色々なアイデアが浮かぶようになりました。

「こんなポーズはどうだろう?」「こんなアングルで撮ってみよう」と挑戦できるようになったり、お客様がどんな写真を撮りたいのかを教えてくれたりするので、それに応えることで、なんとかなると思えるようになりました。



フォトガイドのやりがいと苦労


岡田さん撮影写真
岡田さん撮影写真

— フォトガイドをしていて、特に楽しかった経験や印象に残っていることはありますか?


京都の嵐山での撮影が印象に残っていますね。撮影当日、別のカメラマンの方が体調不良だったので、かわりに対応したんですが、元々担当される予定の方は中国語対応だったんです。


私は中国語が全く話せないので不安な気持ちもあったのですが、お客様が香港の方で、英語も問題なく話せることがわかり、安心しました。


— そんなことがあったんですね。撮影中はいかがでした?


カップルのお客様だったのですが、嵐山は私も好きな場所なので、良い雰囲気で撮影することができました。お客様も「来てくれてありがとう」と言ってくださり、撮影後には一緒にご飯を食べながら話したりもしました。


帰り際「香港にいつでもおいでね」と言っていただき、とても嬉しかったです。急な依頼でしたが、喜んでいただけて本当に良かったです。


— 素敵なエピソードです。優しいお客様が多いですね。


あとは、自分の好きな写真のスタイルと、お客様の希望が一致した時も嬉しかったですね。撮影した写真をお客様がとても気に入ってくださり、「5年前の結婚式の写真と変わらないクオリティで感動した」と言っていただけた時は、本当に嬉しかったです。


— 逆に、大変だったことや苦労したことはありますか?


一番大変だったのは、最初のお仕事の時ですね。撮影日、早めに現場に着いて下見をしていたのですが、カメラを忘れてきたことに気づいたんです。


— そんなことがあったんですね!その際は、どうやって対応されたんですか?


すぐに担当者に連絡して指示を仰ぎ、お客様にリスケジュールをお願いすることにしました。正直、どう説明しようか悩んだのですが、お客様に「撮影に必要な道具が足りず、ベストな状態で写真を撮りたいので、リスケジュールさせてほしい」と伝えたんです。


お客様はとても優しい方で、リスケジュールしてくださり翌日に撮影することになりました。本当にお客様に恵まれているなと感じます。




フォトガイドのスケジュールと準備


— 普段、撮影がある場合、集合場所にはどのくらいに着くようにしていますか?


撮影の10分前には着くようにしていますが、時間があればもう少し早く着いて、撮影場所の下見をするようにしています。


— 京都は特に観光客が多いかと思うのですが、撮影のコツやオススメのスポットはありますか?


人がいないタイミングを狙って撮影するしかありませんね。人が一瞬いなくなる、本当に数秒の隙間を狙って撮影しています。


撮影スポットでいうと「着物フォレスト」は比較的人が少ないタイミングが多いので、そこで撮影することが多いです。あとは、自然を背景にすると、「鴨川」あたりは比較的人が少ないので、撮影しやすいですね。


— 参考になる情報ありがとうございます!撮影前の準備で気をつけていることはありますか?


撮影場所のリサーチをすることと、カメラを忘れないように必ず確認することです。リサーチはSNS、特にインスタグラムで撮影場所の情報収集をしています。



フォトガイドを目指す方へ




— フォトガイドとして活動する上で、どのような性格の人が向いていると思いますか?


フレンドリーで、人とコミュニケーションを取るのが好きな人が向いていると思います。お客様と仲良くなることで、自然な表情を引き出せますし良い写真も撮れると思います。


— 撮影で心がけていることはありますか?


お客様がどのような写真を撮りたいのか、何のための写真なのかを聞いて、写真のスタイルを確認するようにしています。


カップル写真も、ロマンチックな写真が好みの方もいれば、きっちりとした写真が欲しい方もいるので、会話の中でお客様の好みのスタイルを聞き出すよう意識しています。スタイルによって提案するポーズも変わるので、そのあたりは大事かなと思います。


— お客様との会話を大切にされているのですね。未経験の方がフォトガイドを始めるにあたって、何かアドバイスはありますか?


まずは、友達と色々な場所に行き、写真を撮る練習をすることをおすすめします。色々な人を撮ることで、構図やポーズの引き出しが増えますし、良い練習になると思います。


— フォトガイドとして今後やってみたいことや目標はありますか?


リピートしてくれるお客様が増えたら嬉しいです。写真のクオリティを評価していただき、また依頼したいと思ってもらえるように、日々スキルアップしていきたいです。


— 最後に、これからフォトガイドを目指す方へのメッセージをお願いします。


何事もやってみることが大切です。最初は不安もあるかもしれませんが、一歩踏み出すことで経験を積むことができます。思ったより難しくないと感じることもあると思うので、あまり重く考えすぎずに、ぜひ挑戦してみてください。





 

ガイドの仕事に興味を持った方へ♩


Holiday Career では、ガイドになりたい人のために「インバウンドガイド講座」の学習コンテンツを提供しています。


いつでもどこでも学習できる動画授業と、現役ガイドによる実地研修で、インバウンドガイドになるために必要な知識をトータルで学ぶことができる講座です。受講完了後にはお仕事に挑戦するチャンスもあります。






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