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『ツアーの1時間をどう使うか』浅草で活躍!4ヶ国語フォトガイドの体験談|中国出身カメラマンが語る難しさとやりがい

更新日:2月3日

インバウンドのお客様を対象に、写真撮影をしながら様々なスポットを案内する「フォトガイド」として活躍する方々へのインタビュー記事。


今回お話を伺ったのは、浅草を中心にフォトガイドをされている周燕(シュウエン)さん。中国出身の周燕さんが日本に来たきっかけや、「大変だった」という初めてのフォトガイド体験など、様々なエピソードをお聞きしました。


また、フォトガイドを始めた経緯や仕事への思い、これからフォトガイドを目指す人へのアドバイスについても書いているので、ガイドの仕事に興味がある人はぜひご覧ください。


周燕さん
周燕さん

中国から日本にきたきっかけ


— まず初めに、簡単な自己紹介をお願いします。


周燕(シュウエン)と申します。フォトガイドとしての経験は1年ほどで、浅草での撮影が多いです。これまで撮影したお客様は韓国、中国、台湾、香港などアジア圏の方がほとんどでした。言語は英語、中国語、韓国語、日本語が話せます。


趣味は日本の美術館や博物館を巡ることが好きで、金沢や直島の美術館にも行きました。旅行の計画もまず気になる美術館や場所からスタートすることが多いです。


— ありがとうございます。4ヶ国語も話せるなんてすごいです!


韓国語と中国語は元から話せて、英語は話せたらかっこいいなと思って趣味で勉強しました。英語のドラマや音楽を聞いて覚えていきました。


— 日本語はどうやって学ばれたんですか?


日本語は日本語学校に通って学びました。大学時代に日本に行ったことがきっかけで、日本に住むようになったんですが、生活するためにはちゃんと勉強しないといけないなと思い学校に通いました。


— そうなんですね。なぜ日本に住もうと思ったんでしょうか?


もともと中国の大学に通っていたんですが、大学3年生の時に初めて日本に行きました。その時1年ほど日本に滞在したのですが、日本の文化や礼儀が自分に合っていると感じて住みたいと思ったのがきっかけです。



趣味の美術館巡りでの一枚
趣味の美術館巡りでの一枚

ポートレート撮影からカメラの道へ


— 写真は以前から趣味でされていたのですか?


はい。大学時代に知り合った友人がモデルを集めて撮影会を企画してくれて、それが初めてのポートレ

ート撮影でした。


その時に、写真を見た時のワクワク感が忘れられず、風景写真よりもポートレート写真の方が好きだと気づきました。それから、モデルさんと一緒に色々な場所でポートレートを撮影するようになりました。


— なるほど、ポートレート撮影に魅力を感じたんですね。フォトガイドのお仕事はどのようにして見

つけられたのですか?


この仕事は求人サイトで見つけました。普段の仕事はシフト制が多いのですが、フォトガイドは自分の都合の良いスケジュールで働ける点に魅力を感じています。


また、1対1で写真を撮る中で、お客様に日本の文化や魅力を伝えたいという気持ちもあり、フォトガイドの仕事を始めました。





初めてのフォトガイドと仕事のやりがい


— 初めてフォトガイドをされた時のことは覚えていますか?


初めての時は、フォトツアー1時間の間、ガイドとお客様とのコミュニケーションを重視しすぎて、撮影の効率が悪くなってしまったんです。


時間の使い方を改善するために、カメラマンとしてのプロ意識とガイドとしての役割の両方をバランスよく持つことを意識しました。撮影前にロケハンをしてルートを決めたり、説明する内容を事前に計画したりするようになりました。


— なるほど、時間の使い方は慣れないと難しいですよね。


1時間という限られた時間で撮影をしなければいけないので、時間配分が難しいと感じました。回数を重ねるうちに、必要な準備や会話のコツがわかってきて、コミュニケーション能力が徐々に上がっているのを感じます。



— フォトガイドをしていて、楽しかったことや思い出に残っているエピソードはありますか?


お客様との会話が弾むととても楽しいですね。話が盛り上がるとスムーズに撮影も進みますし、お客様が楽しそうにしている姿を見ると、やりがいを感じます。


— 逆に、大変だったことはありますか?


慣れてはきたんですが、やっぱり1時間の撮影は短いと感じることがあります。また、お客様が緊張していたり、内向的な場合は、どのようにコミュニケーションを取って盛り上げれば良いか工夫が必要だと感じます。




スケジュールと事前準備


— 撮影がある日のスケジュールはどのように過ごされていますか?


撮影場所によりますが、初めて行く場所の場合は、数日前に下見に行きます。初めて、東京タワーでの撮影があった時は、撮影場所やルートの確認で2、3時間くらい下見しました。


— 事前の準備をしっかりされているのですね。浅草での撮影が多いとのことですが、撮影する際のコツはありますか?


浅草の場合はいろんなスポットやルートを把握しているので、お客様の要望に合わせて臨機応変に対応しています。浅草っぽい写真を希望している場合は、浅草寺の色んな場所で撮影しますし、街中っぽい雰囲気も撮影したい場合はスカイツリーが見えるあたりまで移動したりもします。


事前にある程度のルートは決めますが、お客様とコミュニケーションをとりながら要望に沿った撮影スポットを提案しています。




フォトガイドに必要なスキルと仕事の魅力


— フォトガイドとしてお仕事をされてみて、どのようなスキルが必要だと感じましたか?


まず柔軟性が必要だと感じます。天気やお客様の好みなど、様々な状況に対応する必要があります。

また、コミュニケーション能力も重要です。お客様の気持ちを理解し、良い写真を撮るためには、コミュニケーションが欠かせません。あとは、事前に撮影場所を決めたり、ツアーの時間配分も決めないといけないので、計画性も大事ですね。


— 確かに、どれも欠かせないスキルですね。最後に、これからフォトガイドをやってみたいと思っている方に向けて、何かアドバイスはありますか?


色んな人と出会うのが好きな人には、とても向いている仕事だと思います。普段の生活の中で、初めて会う人と1対1でじっくりとコミュニケーションをとる経験ってなかなか無いので良い刺激になると思います。もし、知らない人と話すのが苦手な人でも、少し勇気を出してチャレンジすれば、意外と楽しいかもしれません。


また、誰かに幸せや喜びを与えることが好きな人はぜひフォトガイドに挑戦してみてください。きっとやりがいを感じられると思います。



 

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